データ復旧事例
京都大学大学院 宇宙線研究室様によるお客さまの声

お客さまの声

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京都大学大学院 理学研究科 宇宙線研究室様

京都大学大学院 理学研究科 宇宙線研究室様ロゴ

宇宙放射線の測定を軸に、観測と開発の両面で研究プロジェクトを進められている「京都大学大学院 理学研究科 宇宙線研究室様」によるお客様の声をご紹介いたします。エラーメッセージが出て認識しなくなった128GB microSDカード2枚からそれぞれデータを復旧いたしました。

●所在地:京都市左京区北白川追分町
●研究科:京都大学大学院 理学研究科 物理学第二教室 宇宙線研究室
●URLhttps://www-cr.scphys.kyoto-u.ac.jp/

弊社をご利用いただくまでの流れをお教えください。

新品のmicroSDカードをフォーマットして測定機器で使用していましたが、測定後にパソコンにつないでみたところ、読み取れない状況でした。学生が修士論文で使用するためのデータだったため、復旧できないかということでデータ復旧業者を検索したところ、データレスキューセンターさんを見つけました。
電話で大学での公費払いに対応できるかなども確認させていただいたところ、問題なく対応いただけるとのことでしたので、まずは調査をお願いしようと思い、申し込みと媒体送付を行わせていただきました。

普段からmicroSDカードのご使用は多いのでしょうか?

計測機器などはmicroSDカードを使うことが多いです。宇宙に行く機会は限られるため、できるだけ測定器を小さく作ることで他の実験装置の隙間や空いている部分に入れてもらい搭載期間を増やすことを目指しています。そのため、搭載する記憶媒体も小さいものがいいということでmicroSDカードを使用することが多いです。

過去にこのようなデータ復旧を必要とするトラブルの経験はございましたか?

SDカードを使うことが多いため、極まれに読み取れないなどのトラブルの経験はありました。ただ、今回ほど大事なデータというわけでもなかったので、そのときは復旧等の検討は行いませんでした。

普段のデータの管理、取り扱いについてお教えください。

もちろんデータの保存にHDD等を使用することもあります。学会などにはパソコン1つで行ったり、実験などの時はパソコンを2台持って行ったりもします。バックアップもきちんと取りたいのでバックアップ用のメディアも別に持っていくこともあります。また、場合によってはネットに繋がらない環境もあるため、PC本体やUSB、クラウド等の使い分けもケースバイケースで行っています。

データ復旧サービスをご利用いただく上でご心配だった点などあればお教えください。

まずは1枚目の調査をしていただき、その結果を見て2枚目の調査について検討することにしました。状況的におそらく2枚とも同じトラブルだと思っていたので、まずは1枚目が復旧できるのかということと、1枚目が復旧できたとして、2枚目の状況がもし違った場合はどうなるだろうかという不安は少しありました。

データ復旧の報告や対応についてはいかがでしたでしょうか?

復旧可能ということで、いただいた復旧可能なデータのリストを確認したところ、だいたいの状況は把握できたのでまずは安心しました。お電話で部分的な欠損についての説明もいただきましたが、こちらとしては最悪データ復旧ができない可能性もあると考えていたので、一部欠損が出ていても復元できているのであればお願いしたいと思い、復旧指示を出しました。また、2枚目についても復旧可能でほぼ同様の状況というご報告を受けて安心しました。
実際に復旧していただいたデータを確認したところ、基本的に復旧したいデータは復旧できていましたし、欠損があるとは伺っていましたが、こちらで一通りチェックをした限りでは気になるほどではありませんでしたので満足しています。

辻先生は理学研究科 物理学第二教室 宇宙線研究室にご所属されておられますが、研究室の特徴について教えてください。

私は京都大学の理学研究科の宇宙線研究室に所属しております。宇宙のこと、特に宇宙線という宇宙から地球に降り注いでいる粒子をメインに研究しています。宇宙といっても物理学や天文学など様々ありますが、例えば超新星爆発などの遠方天体での極限現象や、もう少し近くの太陽や月などに関する研究も行っています。

主だった研究内容についてお教えください。

特に私は月の研究をしていまして、今、月に水があるかどうかについて世界的に注目されています。最近、アメリカのNASAや日本の小型月着陸実証機「SLIM」などで月面を探査して、人が住む場所、もしくは基地にするような計画が立ち上がっていますが、実際に基地を作るとなると飲み水としても燃料としても水が必要ということで、水がどこにあるかを探そうというプロジェクトを行っています。

現在、辻先生が行われている研究が具体的にこういったところに発展、応用が利くことなどあればお教えください。

生活に結びつくと言われると難しいところはありますが、月の話でいうと月の水を探すことで人間の居住圏を月、もしくは火星くらいまで広げられるその1歩になるかなということで、将来的な夢のある話だと思っています。

研究者としての今後の研究課題や夢、目標などについてお教えください。

私は中性子をメインに扱っていますが、中性子はだいたい15分程度経つと違う粒子(陽子)に崩壊するのですが、実はその時間が定まっていません。実験がいくつかありますが、その実験の最終的な結果としても9秒程度の大きなずれがあります。それをきちんと測定してみたいということで、中性子を使って水探査をするのと同じような原理を使用して、月の周りをぐるぐる回ることで月の周りで中性子を測り、中性子寿命を測定してみたいと考えているところです。

最後にデータレスキューセンターに対するご感想をお聞かせください。

京都大学大学院 理学研究科 宇宙線研究室様

学生が修士論文で使用するためのデータでしたので、復旧ができてよかったです。対応も丁寧にしていただきましたし、料金的にリーズナブルで大変満足しております。
今までもmicroSDカードと測定機器の相性なのかたまに計測が止まることもありました。今回のトラブルを受けて、徐々にメーカーや書き込み速度の違う新しい別のmicroSDカードに切り替えたり、測定データの書き込みについても、1ファイルのデータが多くなったことでフォーマットの形式等からトラブルが発生したと推測されたため、トラブル以降は時間ごとに区切るなどでファイルを分割して保存するように変更しました。
何もないことが一番ですが、有事の際はデータレスキューセンターさんにお願いしたいと思っています。本当にありがとうございました。

※お忙しい中、快くインタビューに応じていただいたT.N様、京都大学大学院 理学研究科 宇宙線研究室様に心よりお礼申し上げます。

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